旭川きのこの会

自然ときのこを愛し、きのこを友とする者たちが集う会です

旭川きのこの会 平成27年第2回採取会

日   時  9月6日(日曜日)午前8時00分集合
集合場所  花咲町4丁目総合体育館入口側駐車場
会   費  500円(きのこ汁代として)
持 ち 物  昼食、飲料水
 

9月6日(日曜日)、旭川きのこの会による平成27年の第2回採取会が実施されました。
この日は今年入会した新規会員含む総勢47人もの会員が集まり大所帯での開催となりました。

場所は前回と同じ和寒南丘森林公園になりました。集合時の天候は晴れでした。

    
大抵、誰かが前日に採取したキノコを持ってきます
    
いつもの花咲体育館集合。総勢47名+ちびっ子5名

今回はラクヨウが真盛りなので間違いなく出てる、先に採られてなければ必ず採れるはず!との事で皆さん期待を持っての採取になりました・・この「採られてなければ」・・と云う魔法の言葉が後に的中する事になるとは・・この時は誰も思うはずも無いのでした。

    
南丘公園駐車場にて47名集合です
    
北郷会長よりご挨拶

さて、今回も南丘公園周回組と外回り組、後はきのこ汁当番組みに分かれました。今回は第2回目という事で、恒例のきのこ汁昼食会もあります。私は今回も前回同様外回りとの指令が出たので古川幹事と一緒に引率にあたりました。

    
外回り組はなんと、車が総勢11台!!
    
安藤班は開けたエリアでの散策です

10時に 現着するも11台の車の駐車スペースが無く、しかも一つのエリアでの散策人数が多数のため安藤・古川班の2班に別れました。安藤班はさっそく散策開始。古川班は奥の方の林に向いました。集合時間は11時30分にしました。

    
伊藤さん、どこから攻めようか詮索中でしょうか
    
林さん。ちびっ子も探索してます

    
若い夫婦の姿も
    
土澤さん、何か見つけたのでしょうか 

    
皆見逃してる林のふちにハナイグチがありました
    
こちらはハナイグチの幼菌

どうやらこの界隈は人気スポットらしく、我々が入林した後からも次から次に人が入って来ます。
恐らく、朝の早い時点で大多数のハナイグチは収穫され、我々が採る頃は取り残しを探す感じなのでしょう。
「採られてなければ」・・いや、殆ど採られてま~す!・・スタップ細胞はありま~す!!そんな勢いです。
・・という事で、 皆さんポツリポツリと取り残されているハナイグチを採取されていました。
11時過ぎ迄散策をして古川班と合流をした後、南丘公園へ引き返しました。古川班はナラタケ(ボリボリ)を採られた方もいたようです。

    
カラマツだけすっかり枯れた感じです
    
近くから見た状況です

ところで少し話がそれますが、最近ここ数年前からだと思いますが、上記写真のような枯れたカラマツ林を見かける事が増えてきたと思いませんか?
ここのホームページを見てる方なら目にしてる事と思います。これは、カラマツの葉を食べる害虫「カラマツハラアカハバチ」の仕業です。
カラマツハラアカハバチは、ハチ目ハバチ科のハチで成虫が7〜8月に産卵し、9月上旬ごろまで幼虫が密生した葉(短枝葉)を食べます。
枝の全葉を食べると他の枝に移るとされ、被害が甚大な場合は林全体が茶色く見えることもあるが、木自体が枯れることはないそうです。
以前は北海道でも道南の方で見られてましたが毎年北上を続け、数年前よりは被害が比較的少なかった道北地域にまで広がり続けているようです。
旭川近郊のカラマツ林においても被害をうけた森林が多数見られます。
しかし、数年間発生した後やがて見られなくなるそうです。
この食害を受けたカラマツ林ではラクヨウは出ないと皆さん言われてました。実際、私も写真のカラマツ林に入ってみたのですが、ただの一つもハナイグチは見つかりませんでした。
現状では状況を見守るしかないようですね。

    
公園組もハナイグチを採られていたようです
    
何やら人だかりが出来てます

    
キンチャヤマイグチ。管孔をはがせばまだ綺麗です
    
鍋当番の佐古さん夫妻

20分程で公園到着。すでに公園組の方は集まっていました。同定を待ちきれず採取したきのこを見せ合っています。この後は昼食を食べてからの同定になります。昼食はきのこ汁。これを楽しみに参加された方も多いと思います。

    
そこそこの量の収穫があった方もいました
    
採り立てのきのこが”控えめ”に並びます

今回のきのこは前回の3分の1程度の種類しか集まりませんでした。やはり皆さんハナイグチ、ボリボリにのみ目を奪われた結果が出たようでした。

    
大衆食堂の肝っ玉母さん!?・・誰も逆らえません
    
一仕事終えた男の後姿です

 

第2回採取会メーンイベントとも言うべき、きのこ汁の味を決めるはこの男!きのこ汁総括責任者・島津事務局長! きのこの知識はまぁアレですが、汁の味決めに関しては違いが分かる男、北郷会長の舌をもうならせ、また会員からも定評があります。あなどれません。
鍋は薄口と濃口の2種類用意されました。
やはり血圧高めの方が多いせいでしょうか・・安心の薄口に人気が集まります。

    
土澤さん、早速きのこ汁GETです
    
それにしても旨そう。たくあんも用意してます

    
これでも大分列が落ち着いてきました
    
島津事務局長がさりげなく状況をチェック

さすがに50名近い人数がいると長蛇の列が出来ます。それと同時に大鍋に2つ有ったきのこ汁もどんどん無くなっていきます。いや~、さすがに大人数だと消費量も凄いですね。

    
どんどん無くなっていきます
    
顔が美味しさを物語っています。言葉はいりません

    
安達さんの姿が見えます
    
今野さん。膝を悪くされてるので腰掛けてます

    
会長の背中にはやはり辛口なやつ(酒)が似合います
    
宮田先生、こちらを見ています

    
あ~美味しそう。私も早く食べたいです・・
    
宜寿次副会長とちびっ子です

    
ちびっ子仲良く3人。楽しそうです
    
会長婦人と奥には江口さんの姿も

    
スッカラカンになった鍋です
    
今回も参加してくれたちびっ子。きのこに夢中です

これまでもう何度もきのこ汁を堪能してきましたが、カラになったのは初めての光景でした。いつもは食べ切れなくて余った分を皆で仲良く分けて持って帰るんですが。
昼食の後は同定会となりました。会長が講師を務めます

    
手にされてるのはイッポンシメジ
    
これは何でしょうか。楽しそうに拝聴してます

    
皆さん会長の説明に聞き入っていました
    
帰り際にスイカが当たりました。甘くて美味しいです

皆でスイカを美味しくいただいた後解散となりました。今回参加された皆様いかがでしたでしょうか?きのこ汁は堪能されたでしょうか?
今回は皆さん夢中で食菌を探されていました。
時期的に期待の持てる採取会だったので気持ちは十分理解出来ますし、皆で野外活動を楽しむ会なのでそれで良いと思ってます。
ですが、出来れば少しでも良いので自分の既知の食菌以外にも目を向けて欲しいなと思います。それによって食べれるきのこにも幅が出てくる事でしょう。
例えば、タマゴタケなんか知らない人が見たら間違いなく毒きのこですよね? 興味が無ければ蹴飛ばして歩くかもしれません。でも、知ってしまうとそれが優秀な食菌になる訳です。積み重ねていけば山に入って手ぶらで帰る機会も減る事でしょう。自分の知らないきのこを同定会に出すという事はそれを皆で共有出来る良い機会ですよね。次回からも是非お願いしたいと思います。

さて、1回・2回と南丘公園にて採取会をしてまいりましたが、第3回採取会は別の場所を考えております。どこになるかはこれからの発生状況や参加人数によっても変わって来ると思います。次回開催日は今月9月の20日(日曜日)になります。
今回参加された皆様大変お疲れ様でした。次回も多数の参加をお待ちしております。