~はじめに~


 
 きのこは植物でも動物でもない、菌類という微生物でカビの仲間です。

  普段、私たちが「きのこ」とよんでいるのは、子実体(しじつたい)という胞子を作るための生殖器官であり、植物でいうところの「花」にあたります。地中では菌糸がネットワークを張り巡らせ、樹木との共生によって植物の生育に貢献し、さらには地球上の物質循環に分解者として重要な役割を担っています。

 日本のきのこの生息数は5,000~6,000種と言われており、その中で名前が付いているものが2,000種で、名前の付いているうちの200種程度が食用きのこです。さらに好んで食用にされるきのこは70種程度と言われています。
((株)キノックス、きのこの雑学・きのこの豆知識より)

 また林野庁によると、日本の毒きのこは200種以上と考えられますが、毎年起こっている中毒事故は、ほぼ10種以内のきのこによって引き起こされているそうです。

 このように、名前も分かっていないきのこが多数あり、他に驚きの秘密もいっぱいあります。それゆえにきのこの虜になる人もたくさん居るのではないでしょうか。